熊本保健科学大学にて
夢のみずうみ村代表 作業療法士の
藤原茂先生の講演会が行われました。
藤原先生は、
NHKの番組「プロフェッショナル 仕事の流儀」に
出演されたことでも有名ですが
それよりも数年前から、
山口県でとてもユニークなデイサービスを
経営されていると伺っていて
一度施設見学に伺いたいと思っていたのです。
講演はたいへん学び多く、興味深いものでした。
施設に来てから帰るまで、
自己決定、自己選択の連続、
すべての行動はリハビリテーションにつながっていること、
ゲーム、遊びの感覚でモチベーションをUPさせ、
機能回復ばかりか、人生の目標や夢を見つけ
それを実現していく・・・
全く文字通り、夢のようなデイサービスセンターです。
私は仕事柄、環境設計の話に特に引き付けられました。
動こう、活動しようと思うには賑やかで生活感のある空間が必要。
だから原色をたくさん使って、
わざとふぞろいな家具を置く。
街角やアメ横のごみごみ、ごちゃごちゃしたイメージを作ること。
通路を狭くしたり、手すりを一切つけなかったり
バリアフリーではなく、バリアアリーの空間にすることで
逆にリハビリ効果をUPさせる。
多くの人は、それで転倒させてしまったら・・・と不安になるはず。
しかし、施設利用契約の重要事項説明としてこのことを
きちんと利用者様、ご家族にお伝えし理解を得ている。
さらに、もっと素晴らしいのは
移動能力に関して、安易に要介助、見守りとせず
リスクを背負っても
その方の能力を引き出していくポリシー。
(私たちは、転倒させてしまったときの責任逃れとして
安易に要介助、要見守り、としてしまっているのかもしれない・・・)
リスクを背負う、引き受ける、と熱く語る
藤原先生の言葉に引き込まれていきました。
リハビリテーションの世界における
夢の見つけ方、目標設定や実現方法ともいえる
自己啓発的な内容もあり
300人近くいた、あらゆる世代の参加者のどなたの心にも
何かが響いたはずです。
実は、本日が誕生日だった私。
講演の中に、これからの自分の方向性を定める
ヒントとなる言葉がいっぱいあって
背中を押していただいたような気持にもなりました。
講演の最後は、先生の座右の銘で締めくくられました。
「一人では何もできぬ。しかし、まず、一人がはじめなければならぬ。」
岸田国士 「土」より
素晴らしいご講演をありがとうございました。
【参考文献】
『強くなくていい 「弱くない生き方」をすればいい』
藤原 茂 ・著
東洋経済新報社
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「本日もインテリア・リハビリテーション」
kokuryuu22さん、コメントありがとうございます。
全国的に有名な施設になられてますよね。一度見学にお邪魔させていただきたいです。
投稿情報: 池田由里子 | 2011.08.31 16:46
夢のみずうみ村は、前の施設の研修で行った同僚からはとても参考になると報告がありました。
投稿情報: kokuryuu22 | 2011.08.31 16:31