理学療法士・インテリアコーディネーター 池田由里子の雑記帳。２

私のビジョンマップ(^_^)v

先日受講したルームスタイリスト認定講座、
ひきつづき1級を受講してきました。


この講座は、一般の方が自宅の模様替えを楽しむため、
部屋作りに必要な知識やスキルを学ぶ内容です。


私も、医療福祉施設に勤務されているスタッフの皆様を対象に、
施設をより美しく快適に、
治療や介護に活かす環境づくりをお伝えしていることもあり、
「教え方を学ぶ」ことを目的に参加したのですが、
とても楽しい構成で、2級、1級講座とも初心に戻って学べました。


写真はビジョンマップ。
理想の暮らしをイメージしながら、
完全にマイワールドに浸りきった作業のひととき♡　
まったくもって、普通に受講生として楽しんでいる私でした(^_^;)


2級、1級ともに講座に参加して感じたことは、
弊社のオリジナルセミナー「ケアに活かす環境づくり」に
似ている部分がとても多かったということ。
資格を提供するほど作りこまれた素晴らしい講座と
共通点がたくさんあったことは、
とても光栄なことだと思いました。


インテリアを医療や福祉に活かしていく
「インテリアリハビリテーション®」の考え方を、
より具体的に理解し、実践できるよう、
弊社の講座ももっともっとブラッシュアップさせていきたいと考えています。


一緒に受講したみなさんの、終了時の笑顔がとても素敵でした。
やっぱりインテリアは人の気持ちを活き活きと、
元気にさせるパワーを持っていると再確認したところです(*^_^*)

「何を削ぎ、何を伝えるか」

自分でセミナーや講座を組み立てる時、親切なつもりで、
ついついあれもこれもお伝えしたくなるものです。


ですが、受講してくださる方にとって全て知ることが正しいとも限らず、
よりシンプルにわかりやすくあること、
実践しやすいことを心がけたいと常々思っています。


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先日、ルームスタイリスト2級認定講座を受講しました。

この講座は、模様替えに必要なインテリアの知識を学ぶものです。
http://moyougae.net/


参加させていただき、自分の講座との共通点や改善のヒント、
受講される方が理解されていく様子などを見て、
教え方や伝え方などについてたくさんの気づきをいただきました。


受講動機をご理解くださった講師の神本さつきさんに感謝です。
http://www.sk-zutto.com/


思えば、整理収納アドバイザーの資格を取得したのも、同じ理由からでした。
整理整頓をケアスタッフさんへもっとわかりやすくお伝えしたかったのです。


医療福祉施設における環境づくり講座に、この気づきを活かしていきたいと思います。


＝＝＝＝＝


写真は、講座終了後に希望者でお茶をいただいた
「ホテルニュータガワ」ＣＡＦＥから見た庭園。


北九州市の老舗ホテル。久しぶりに訪れてとても懐かしかったです。


講座後のお喋りは、本当に楽しくあっという間に時間が過ぎました(*^_^*)

起業するリハスタッフの方をデザイン面からお手伝いしたい

 

「施設開設検討中なんですか？」

「いえいえ、そうではなくて・・・(^_^;)」



3日日曜日にセミナー受講した内容は
「小資本でリハスタッフが起業する考え方とその方法」

講師をされた小幡先生とは以前に面識があって、
冒頭のような会話がご挨拶となりました。



小資本でスタートするとき、
工務店さんや設計士さんにお願いするのは必要だとしても、
インテリアコーディネーターやデザイナーにまでは
予算がまわらないことがふつうです。


でも、ローコストな材料もちょっとした工夫で、
理念を反映させる施設環境って可能なんですよ。


以前は、そのお手伝いを直接私ができたならと思っていましたが、
デザインの考え方、発想のヒントなどを
起業されるリハスタッフさん自ら学んでいただいて、
セルフプロデュースしていただければ、
デザイン料ではなく、セミナー受講料だけで、
望む空間を手にいれていただくことが可能ではと思ったのです。


そのセミナー構築の情報収集のため、今回の受講を決めたのでした。


とても興味深い内容でしたし、
お昼休みに小幡先生とじっくりお話しできたおかげで、
いろんなヒントもいただきました。


セミナーではなく、教材でもいいかもしれません。


さらに内容をブラッシュアップしていきます(*^_^*)




※私が受講させていただいたセミナー（写真）の内容にご興味がございましたら、
企画運営をされている合同会社ジーンさんのＨＰをご覧くださいませ。

http://www.gene-llc.jp/

講師トレーニングでパワーＵＰ！

昨日は福岡で整理収納アドバイザー２級認定講師
クラストレーニングを受講してきました。


受講生さん方によりわかりやすくお伝えするため、
他講師の取り組みなどをシェアし合い、
私たち講師自身の理解もさらに深まる一日となりました。


ワークや説明といった進行の工夫などは、
オリジナルセミナーを行う際にも役立つことが多く、
このような学びの機会を提供してくれる
ハウスキーピング協会にも心から感謝です。


早速、６月２日に開催予定の
整理収納アドバイザー２級認定講座に活かします。
整理収納のスキルは、
インテリアリハビリテーションの実践にも欠かせないものですし、
考え方から時間管理まで、公私にわたって応用がききます。
ご興味のある方はお気軽にお問合せください。
→http://bit.ly/WB0q1q


写真は一緒に学んだ九州各地から集まった仲間であり、先輩講師の皆さん。
いつもありがとうございます(*^_^*)


※この日、となりの研修室では
整理収納アドバイザー１級受験予備講座が行われていて、
私の２級講座にご参加の方お二人と再会できました。
合格目指して、ぜひ頑張っていただきたいです。
応援しています！

「断捨離ごきげんドラゴンと上昇ランチで運気アップ！」

 

今日は、お仕事でもたいへんお世話になっている
株式会社テトテトテさんのイベント、
「断捨離ごきげんドラゴンと上昇ランチで運気アップ！」に
参加してきました。

一時間でしたが、
やましたひでこ先生による「断捨離」と食に関するお話しもたいへん興味深く・・・。
今ではお片付け、整理収納の講師もさせていただいている私ですが、
このことに関する学びのスタート、興味を持ったきっかけは断捨離でした。
ひでこ先生に会うとその時を思い出し、
また新たにがんばろうと思うパワーをいただける気がします。


いつも笑顔で存在そのものが光のエネルギーのような
「国境なき料理団」「湯島食堂」、本道佳子さんの
お料理（写真）も本当に美味しかった！


テトテトテさんのごきげんプロデュースはいつも素敵な企画ばかりです。
一度参加してみられませんか？(^_-)

https://www.facebook.com/tetotetote
 

真の在宅ケア時代へ ～快適な居場所を作る椅子の必要性～

先週の国際福祉機器展のための出張中、
都内で、たいへん興味深いセミナーが開催されていたので
そちらにも参加してきました。

特別講演会・シンポジウム
「高齢社会とバリアフリー住環境の在り方と人材育成」

この中でも、
「住まいの大切さとよりよい住まい方の普及」という講演をされた
辻哲夫先生（東京大学　高齢社会総合建久機構教授、元・厚生労働省次官）
のお話に注目しました。

●「高齢者人口は、今後20年間、首都圏を始めとする都市部を中心に増加し、
高齢者への介護サービス量の増加が見込まれるとともに、
高齢者の「住まい」の問題等への対応が不可欠になる。」

在宅ケアの推進とは言いながら、
実際のところ今までは、施設ケアで対応していた。

しかし、都市部には施設が少ない。

在宅のための住環境整備が必要。

●介護予防は、しっかり食べる、しっかり歩く（動く）、が大切。

人間にとって「動ける」ということが、生存における第一番！

外へ出る力を失わないようにすること
すなわち、出かけやすい家、動きやすい家、歩きやすい町を作る。
イベント企画なども。

 

・・・・というお話から、この講演会の主旨でもある
バリアフリー住環境が大切ですよ、と続けられました。

辻先生は直接言葉にはされませんでしたが、
ここで私は、動くためにこそ「椅子」が必要、と強く感じました。

バリアフリー整備された住宅にいても
人には居場所が必要です。

寝たきり予防を促進するためには
椅子（車椅子）が必要で、
その椅子の質が、生活の質に直結するからです。

体に合わない椅子に長時間座っていては、
立ち上がって、動き回る気持ちにはなかなかなれません。

静止座位が快適で、
立ち座りしやすい椅子があってこそ、
外へ出かける気力も起きてくるというもの。

ちょっと極端な話をすれば、
住環境整備よりも、快適座位の確保のほうが
先決だとも感じます。

日中の座位が楽であるなら、
バリアフルな外出経路も
ヘルパーの方の助けを借りてでも
出かけてみようかという気持ちになるもの。

しかし、外出しやすい家があっても、
家の中にいながら、合わない椅子で疲れていては
出かける気持ちにはなれないのです。

 

今まさに迫っている都市部での在宅ケアの促進。
2025年頃の東京、大阪、神奈川などをはじめとした
都市部高齢者人口は、現在の3割～４割増しにも。

住み慣れた地域、自宅で、
病人や、要介護者ではなく
「生活者」として暮らしていくためにも
椅子も含めた住環境整備は必須です。

 

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10/11　更新しました。
「思考の整理、モノの整理」

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三好春樹先生講演会「認知症の新しいケア～医学から人間学へ～」

はじめて三好先生の講演を生で聞きました。

NHK教育テレビの介護関係の番組に出演されているのをお見かけしたり
著書を読ませていただいたりしたことはありました。
何よりそのお名前は
私が理学療法学科の学生時代からすでに知れ渡っていて
あの頃は「遊（あそ）ビリテーション」という言葉とともに
とても有名な先生でした。

学生時分は、スポーツリハビリテーションの道へ進みたかった私も
20年のうちにさまざまな経験を経て、
高齢者とその生活環境に対して
興味を持って活動するようになりました。
未開の分野に信念を持って進み、
いち早く起業された理学療法士としても大先輩である三好先生。
改めて先生のご講演を一度お聞きしてみたい！
そう強く思ったのでした。

・・・とても楽しいお話でした。
講演終了後は、参加者が口々に
「楽しかったね、面白かった、勉強になった」と話しながら
会場を後にする姿が印象的で
豊富な現場経験に基づいた、わかりやすいお話が
参加者の心を捉えたようでした。

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中でも私が印象的に感じたお話は次のとおり。

●リハビリテーションを介護に訳す

特別養護老人ホームで、理学療法士の専門性を発揮しようと
関節可動域改善、筋力増強などを
学校で学んだとおりにやってみても
うまくいかなかった。

このとき、リハビリテーションを介護に、生活に、
「訳して」使う、伝えることが必要なのだと気づいた。

 

※同じ日本語なのに「訳す」ということ・・・

私はこれまで、介護施設を建設するお施主様（医師、看護師、介護士ほか）と
建築関係者（設計、施行、デザイナー、広告関係者など）が
日本語という共通言語で話しているのに
共通認識がされていない場面を何度も経験しました。

建築やデザインを、医療や介護の言葉に訳す重要性を感じているからこそ、
さらっとこのことを話された三好先生にたいへん共感しました。

同じことをスウェーデンでも思った建築家がいらっしゃいます。
医療介護関係者と建築関係者の距離を縮めようと勉強会を重ね、
その成果を本にされました。
彼の書いた本は翻訳されて、日本でも出版されています。
絵本のような、小さくお洒落な本です。
興味のある方はこちらをご覧ください。

 

『Rooms for Care』からだとこころのケアデザイン

オーレ　アンダソン　作
よしださえこ　　こじまなおこ　共訳

 

 

●「家に帰る」「仕事に行く」という認知症のお年寄り

認知症の見当識障害の中身に興味を持つのが介護。

認知症のお年寄りは、
たいへんだったけど、自分が一番輝いた時代に戻ります。

これは、自己確認、アイデンティティを確認している行動。
だからこそ、その時代に戻っている彼らを否定してはいけません。

認知症のお年寄りの世界に、こちらが合わせることが大切です。

家に帰るというお年寄り。
男性は主に仕事へ、女性は家事のために帰ろうとする。
居るべき場所。居て落ち着く場所へ。

 

●介護という素晴らしい仕事

老人に振り回されることが介護の仕事ではない。
老人が主人公になる介護をしなくてはならない。

介護は人体ではなく、人生に関わる仕事。

介護の３Kとは、感動・健康・工夫。

介護と同じくらい素晴らしい仕事があと二つあります。
それは、農業と芸術です。

 

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介護スタッフは、一人ひとりのお年寄りの世界に寄り添い
彼らを主人公にする。
彼らの世界に合わせるためには、俳優となって立ち回ることも必要。
台詞はアドリブ。常に即興、かつ的確な判断が求められる。
苦しみや痛みを正しく伝えられないお年寄りに対しては、
それを察する能力も必要。

だから介護は本当にクリエイティブな仕事。

私は彼らが働く舞台をつくり、
俳優である彼らが大道具・小道具係もできるように
指導します。

お年寄りの輝いた時代が一番居心地のよい場所なのだとしても、
施設の中で、ここなら落ち着くと言ってくださる空間づくりに
努めます。

三好先生のお話を聞いて、
自分のやるべきことがより明確になったような気がしています。

 

 

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北欧シニアの暮らし視察トークショー＆サロン に参加してきました。

9月7日水曜日、東京都港区南青山のAIDEC東京ショールームでの
「フィンランド・デンマーク　シニアの暮らし視察トークショー＆サロン」
という視察報告会へ参加しました。

私のこのイベントへの参加理由は二つ。

この視察旅行の企画者である
1級建築士・吉田紗栄子先生から一緒に行きませんか、と
誘っていただいていたこと。
北欧に一緒に訪問できなかったことは残念だったのですが
報告会は是非お聞きしてみたいと思ったのです。

そしてもう一つ。
私も4度の北欧高齢者施設視察経験があるのですが
「建築やインテリアデザイン」を仕事とされている「女性」の方達が
どのような視点で視察し、報告してくださるのか、
とても興味があったからです。

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コープラティブハウス、ナーシングホーム、一般の住宅、
精神障害者ハウス、病院などを視察されたとのこと。

はじめて訪問された方は
やはりみなさん、暮らしが美しい、
一般の方なのに素晴らしく完成されたインテリア、と
口々におっしゃいます。

そして、その根底にある彼らの思想や哲学、制度を見聞きし
たいへん感動されるようです。

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私も初回はそうでした。
なぜこれだけ何軒尋ねても、どこもいつも美しいのかと・・・。

初回視察時の最後の訪問先で
デンマーク人施設マネージャーさんに思い余って
尋ねたことは今もとても心に残っています。

私：「なぜこんなにキレイなんですか？」

マネージャーさん：「？。（質問の意味がわからない様子。）
・・・別に特別なことではありません。習慣です。」

「習慣」という言葉を、どう理解し、どう伝え、どう実践するのか、
本当に頭を悩ませたものでした。

2回目に北欧を訪ねたときには、心に決めたことがありました。

「日本の施設は、まず北欧施設よりもスタッフが少ない。
また入浴介助が時間と労力を要するので、ここでも北欧よりも不利な条件。
だけど、それでもいつか、北欧の福祉関係者が
少ない人数でこれだけ素晴らしい介護サービスを提供する日本を視察したいと
次々訪れるような施設にしたい、そのお手伝いがしたい！」

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今、私の活動は高齢者施設のインテリアデザインと
その施設で働く看護介護スタッフへ、
環境をケアに役立てる方法を伝えることです。

例えばこの写真。

 

デンマークのナーシングホームでこれからアクティビティとして
読書会を行うところです。

ちょうど3時のお茶の時間もかねて
美味しそうなお菓子やお茶も用意されています。

この場面を見たとき、私も仲間に入れてほしい！と本当に思いました。
ただ椅子だけを並べて、さあ読書会をしましょうではなく、
この雰囲気に参加したい、わたしもやってみたい、と
気持ちを前に向かわせる、それができるのもインテリアの力なのです。

このことを、わかりやすく、具体的にスタッフの皆さんへお伝えし、
実際に現場で実践していただいています。
ご利用者様やご家族の声を、そして自分自身の気持ちの変化を知り
環境をケアに活かすことを理解し、行動していただいています。

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この報告会の副題は以下のとおりでした。

「Think of it before it's too late!」

いったいどのくらい以前から
医療福祉、行政、建築、デザイン・・・
多くの方たちが北欧へ視察へ行ったことでしょう。

もう、Ｔhink　ではなく　Action　へ。

私たちのおかれたそれぞれの立場から
北欧と日本の現状を知る。
北欧がいかに素晴らしくても、
文化や歴史の違いを考慮すれば、そのまま真似することはできません。
日本文化にどう合わせるのかも考える必要があります。
そして、具体的に考え、試行錯誤しながら実践していくこと。

 

これは関係者だけが実践するのではなく、
誰にでもやっていただきたいことです。
私たちは皆、年をとり、シニアに、高齢者に、なっていくのですから。

買物に行き、料理を作り、友人をもてなす。
自分の生きる理念や哲学について語り合う。
ゴミを出し、そうじをする。
他人を思いやり、助け合い、協力する・・・・・

そんな当たり前の暮らしの中に
北欧シニアの暮らしに近づくヒントはいくらでもあると
確信しています。

 

※以前の高齢者施設視察の報告ページ、
もうすぐリニューアル予定なので近々見れなくなりそうですが
ご興味のある方は是非どうぞ。

株式会社デアマイスターHP 「北欧事情」
http://www.dermeister.co.jp/contract/kaigo/ck_top.html

※上記HPリニューアル後は、もう一度
同じ写真の一枚一枚からヒントを得てみたいと思います。

記事にするときはお知らせしますので
皆様とご意見を交換できれば幸いです。

 

 

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藤原茂先生の講演会 『強くなくていい「弱くない生き方」をすればいい』

熊本保健科学大学にて
夢のみずうみ村代表　作業療法士の
藤原茂先生の講演会が行われました。

藤原先生は、
NHKの番組「プロフェッショナル　仕事の流儀」に
出演されたことでも有名ですが
それよりも数年前から、
山口県でとてもユニークなデイサービスを
経営されていると伺っていて
一度施設見学に伺いたいと思っていたのです。

講演はたいへん学び多く、興味深いものでした。

施設に来てから帰るまで、
自己決定、自己選択の連続、
すべての行動はリハビリテーションにつながっていること、
ゲーム、遊びの感覚でモチベーションをUPさせ、
機能回復ばかりか、人生の目標や夢を見つけ
それを実現していく・・・
全く文字通り、夢のようなデイサービスセンターです。

私は仕事柄、環境設計の話に特に引き付けられました。

動こう、活動しようと思うには賑やかで生活感のある空間が必要。
だから原色をたくさん使って、
わざとふぞろいな家具を置く。
街角やアメ横のごみごみ、ごちゃごちゃしたイメージを作ること。

通路を狭くしたり、手すりを一切つけなかったり
バリアフリーではなく、バリアアリーの空間にすることで
逆にリハビリ効果をUPさせる。

多くの人は、それで転倒させてしまったら・・・と不安になるはず。

しかし、施設利用契約の重要事項説明としてこのことを
きちんと利用者様、ご家族にお伝えし理解を得ている。

さらに、もっと素晴らしいのは
移動能力に関して、安易に要介助、見守りとせず
リスクを背負っても
その方の能力を引き出していくポリシー。

（私たちは、転倒させてしまったときの責任逃れとして
安易に要介助、要見守り、としてしまっているのかもしれない・・・）

リスクを背負う、引き受ける、と熱く語る
藤原先生の言葉に引き込まれていきました。

リハビリテーションの世界における
夢の見つけ方、目標設定や実現方法ともいえる
自己啓発的な内容もあり
300人近くいた、あらゆる世代の参加者のどなたの心にも
何かが響いたはずです。

実は、本日が誕生日だった私。
講演の中に、これからの自分の方向性を定める
ヒントとなる言葉がいっぱいあって
背中を押していただいたような気持にもなりました。

 

講演の最後は、先生の座右の銘で締めくくられました。

「一人では何もできぬ。しかし、まず、一人がはじめなければならぬ。」
　岸田国士　「土」より

素晴らしいご講演をありがとうございました。

 

【参考文献】

『強くなくていい　「弱くない生き方」をすればいい』
藤原　茂　・著
東洋経済新報社

 

 

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やましたひでこ先生「断捨離セミナー」

またまた断捨離セミナー、参加してきました。

かわばた先生のセミナーに4回、
やました先生のは今回で2回目、
我ながらよく参加したものです。

今回は、今後のセミナー参加を断捨ろう（＝卒業しよう）と
決意の参加でしたが、
お話を聞くたびに
新たに気付き、理解が深まるこの感じ、
また参加したくなるんだろうなあ・・・

今回で卒業します！とセミナー中の自己紹介でも
皆さんの前で言ったのに
ぐらついてます・・・＾＾；

さて、今回の学びは以下のとおり。

-------------------------

●断捨離は、執着を手放し、自己肯定感を育むプロセス。

それを「片付け」を通じて実践しているだけで、
片付け術や整理収納術と比較するものでもなければ
暴力的にモノを捨てよと言っているのでもありません。

 
断捨離は、片付けていない状態を責めないし、
片付いていることを誇るものでもない。
ものの淀みと、ずれた自分軸を憂いているだけ。

 

●断捨離は究極の自己啓発セミナー。

知識を得たいのなら、毎日増やしていきなさい。
知恵を得たいのなら、毎日取り除いていきなさい。老子

今を生きよ。

他人は変えられない。（結局は自分次第。）

まず与えよ。

あらゆるものの原因は停滞にある。

内在智

部分即全体、全体即部分

 

●「捨てられない」は「捨てられたくない」の裏返し！？

一体誰から捨てられたくないのか？
軸が他人となっている。
自分自身への無価値感。

あなたはあなたであるだけで十分に価値がある。

自分軸で考えること。
今の私に、必要で快適であるのかどうか・・・

 

●執着を手放したい、という思いも執着。

夫や子供も片付けるようになってほしい。
↓
夫や子供に対して片付けるよう期待している。
↓
片付けない夫や子供に対して不満を持っている。

期待も執着。
人を変えたいという思いも執着。

まずは自分から。
楽しみながら。
執着といかにうまく付き合っていくか。

自分を信じること。期待はしない。期待すれば執着となる。

あとは天におまかせする。

覚悟と勇気のある楽天家を目指す。

必要なものは、必要な時に、必要なだけ与えられる。

すべてはうまくいっている。

-------------------------

セミナー終了後、
土、日曜日はまた自宅でお片づけ。

セミナーで聞いた言葉を、実践を通じて再確認します。

行動で確認して、さらに腑に落ちてくる感じ。

断捨離は終わることのない、楽しい修行です。

 

整理収納アドバイザー1級、
ライフオーガナイザー1級受講中の私。

片付けることによって
お客様の自己肯定感を増し、
自己実現へのお手伝いができるような
そんなサービスが提供できたら、と心から思います。

すばらしいセミナー、
ひでこ先生、ありがとうございました。

 

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